さてと2月最初の週末はいいお天気でしたねと洗濯日和の日曜日もすっかり暮れて…って、洗濯日和はお出かけ日和でもありますからね、いや、当店的にはお昼時はちょっとめずらしく?のんびリズムで忙しかったのはランチタイムラスト30分…いや、みなさんしっかりお寝坊な日曜日でもあったのかしら?とか思ったり(笑…ワタクシもそのクチですけど)。
と、昼に続いてのんびりスタートは夜営業…よろしかったらぜひぜひ日曜日の夕ごはんたべに来て下さいな〜!(ヨロシクオネガイシマス)
ところでところで。
お昼のエントリで…「今週はちょっとものすごくあれこれまとめてありすぎて…」なんて書いたんですけど、その中でも一番びっくりしたのはお昼時にひばり屋さっちゃんに西荻窪のポルトガル料理店は「コッポ・ド・ヂーア」オーナーご夫妻がご来店の日の夜は節分前夜の恵方巻イブ…ワタクシカウンタ近くでお客さんとあれこれおしゃべりに盛り上がっておりましたら…がらりと入り口扉が開いて入ってこられたのは若い女性のお客さん…いらっしゃいませ!とご挨拶すると、そのままスタスタとワタクシの側まで来て…あれ?
ぐら?!
黙ったままこくんと頷いて…さあさあ、座って座ってとワタクシもちょっと慌てた格好でカウンタ端の席を引いてご案内、そのあとは夜番のいのっちが引き継いでくれて、ワタクシはまたカウンタのお客さんとおしゃべりの続きなどしたんですけど、ぐらはカウンタの席に荷物も置かず…そのままキッチンの店長ミヤザキのところまで行って何度も何度も「ごめんなさい」と…ちょっと涙ぐんだりしつつ、ミヤザキもどうしたどうした!大丈夫大丈夫!…さ、座って!店長がビール奢ってあげるからと(笑)…そしてその様子を見てひとり涙をこぼすのはひと一倍情に厚いいのっちだったりして(笑)。
当店元キッチンスタッフのぐら…コロナがはじまった年の2020年夏…急にうちを飛び出して…って、ま、いきさつ的なことはその秋にスタッフ募集をかけたときにちらりと触れてたりするんですけど…って、いやちょっと長いけれど、やっぱりここに再録しておきます。
と、こうして今回キッチンにホールとスタッフを募集するのは…ま、お気づきの方もいらっしゃったかもしれませんが、キッチンスタッフのぐらがこの夏おりませんでした…梅雨が明けるのと同時に、夏のつむじ風にぷつんと糸の切れた凧のよう、ぱっと飛んで行ってしまったのであります。
ご存知のようにいつも明るくて元気、ワタクシにとっては眩しいくらいのすてきなスタッフではありましたが、彼女の言葉を借りれば「常に仕事に夢中で成長するぞ!という前向きな気持ちでいました」、しかし…急に限界を迎えて迷惑をかけてしまいました。
と…あぁ、そうゆうのワタクシもよくわかるなぁと、このご時世ですからと短絡的にコロナに結びつけてしまうのはどうかと思うけれど、本人ですら気がつかないところで実は随分と無理をしてたんだろうなぁと…いや、実はワタクシ自身も数ヶ月前本当にあれこれ使命感に責任感もちろん計り知れない不安も大きかったあの当時…そのプレッシャーに、気がつけばもう逃げ出せないようなところまでヒタヒタと追い込まれ、夜中にひとりで取り乱したりするようなこともあって…その都度店長でツレアイのミヤザキにじっくり話を聞いてもらったり…実は長年抱えてきた暗く重い荷物のことを打ち明けたりと…そんなことが何度かあって、たくさん助けてもらって、だからワタクシは今もホールに立っていられるんだよなぁと…またつくづくと思うのです。
と、最後の最後はちょっと売り言葉に買い言葉?ケンカ別れ的なかんじでもありましたので…ワタクシドモ的にはもう会うこともないのかも?それも仕方がないだろうなぁなんて思ってたんですけど、あれから2年半…「今日は思い立って来ました」と「急に思い立って来ちゃったので…借りっぱなしのものなんにも持って来ませんでした(苦笑)」と…いやいやそんなのいいんだよと、ちょっと落ち着いたぐらはメニューをぱらぱらとめくって、ミヤザキおごりのビールに合わせてお惣菜3品盛りからご注文…〆は鶏のから揚げに夕ごはんのセット…「こんなにごはんが甘かったってちょっとびっくりしました」と、いや、あの頃毎日たべてたじゃん(笑)…でも2年半うちのごはんをたべずにいたからこそ感じられる旨味だったりもするんだろうね。
いのっちにあれこれ最近のリトスタのことを訊いたり、ぐらが飛び出したあともうちがこのコロナ禍をしっかりがんばって営業してきたこと…最近はお持ち帰りを含めてまたちょっと今までよりも忙しかったり、昨年からキャッシュレス決済がはじまったりと…そんな話もしつつ、帰りがけはレジのところで「今度はお借りしているものを持ってきます!」と、ワタクシドモオーナー夫婦は、うんうんまたいつでもおいでと…そして最後にまた何度も「ほんとうにごめんなさい」と…いやいや、そんなに謝らなくていいから…あの頃あなたの眩しいくらいのその元気さの裏に抱えてたツラさに気づけず分かってあげられなかった、ワタクシドモこそごめんねと返事をしつつ…この2年半の彼女にどんなことがあったのかな?とちょっと想いながら…いやでも「それは何か?」と問わずとも、彼女が成長したってことはすっかり分かるから…それはそれでいいんだろう。
あぁ、本当にヨカッタなと…厳しいことではあったけれど、ワタクシドモ(と言うより店長ミヤザキ)がして来たことは間違ってはいなかったと…2年半の時間を経て、それを彼女が教えてくれた…わざわざ伝えに来てくれたということでもあるんだよなぁと…いや、これからはまたお客さんとして時々その成長をちらりと垣間見せくれたりするとうれしいなぁと…ホントによかったヨカッタなんて、またそんなことも思いつつ日曜日の夜。
今夜もおいしいごはんは日替わりに、もちろんお持ち帰りも!