休みの日についつい料理本ばかり読み耽ってしまうので、すぐ読まなくでも気になった本はすぐに買って積んでおくことにしている。今日は久々にメニューづくりに追われてないので、こちらを読んだ。 斉藤幸平さんは討論番組などで拝見したのが初めてで、その話し方と話すポイントの明瞭さと理論に対する共感で注目していた。よもぎブックスさんでこの愉快なタイトルの本を見つけたら買わざるを得なかった。そして内容も面白い。興味の方向がワタシの興味と一致するのでスイスイ読めてしまうのだ。もともと新聞連載からの加筆修正ということで、ひとつひとつの回がやや早足なのが気にはなるけど、これをキッカケにもっと深く知りたいことは自分で踏み入っていけば良いとも思う。 うちに閉じこもらずに、他者に出会うことが、「想像力欠乏症」をなおすための方法である。帯にも書かれているこの文言、まさにそうだ。書を捨てよ、町へ出よう。ワタシは人生で一番大切なのは、想像力だと思っている。多くの人が「想像力欠乏症」になりがちなこの世界で、うつくしいせかいをつくるために、他者に出会い続けよう。 リトスタ、お店というのは、そういう意味で、ここで全力で働いているだけで、他者の方から出会いにきてくれる素敵な場所だ。お店はいつも現場である。旅するように、出会い続けて行けることを願っている。