リトスタ的3連休初日〜。心の友、牧野千穂さん個展「閑話」を見に西荻窪・ウレシカさんへ。月刊MOEの連載エッセイ「旅ごはん」(著:小川糸)に牧野さんが描いた挿絵原画が中心の個展です。
ごはん屋さんであるワタクシとしては、食べ物が美味しそうに描かれているところに牧野さんの食いしん坊っぷりを見るのはもちろんのこと(昔、絵を描くための素材として、この辺で一番良いバケット売ってるパン屋さんはどこ?!と聞かれたことあったなぁ)、食べ物周りのものたちまで美味しそうな空気に包まれていることも楽しく。
しかしアスパラガスや野川とうふのような物語性のある絵も好きだし、韓国の石焼きビビンバみたいな、食卓と色で韓国が感じられる絵も楽しい。ボローニャのズッパやプロヴァンスのアーティチョークはザ・牧野さんという感じがして光の感じも美しくて好きだし、小さなロバも、躍動感あふれるパスタも、思わずふふふと声が漏れてしまう世界でした。
でも、やっぱり、わたしには「うつくしいせかい」に牧野さんをみる。この美しい世界を見つめる、小さなわたしたちをみる。
この、うつくしいせかいを、わたしはあきらめない。
悲しみと小さな希望と。
小さな手は握られている。