休みの日はグッタリとしていて、なかなか本を読む元気がない。仕事のための料理本を読み漁るのにも忙しいし、平日にできない家事も溜まる。それでも、私は大の読書好きだ。小さな時間を積み上げては、本を読む。 「インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間」は半年かかって読了した。旅行記なのだが、ラダックの日常を切り取った日記のような趣もある。日記文学というジャンルがあるけれど、人生が旅だとすれば、日常と旅が融合されたこの感じがしっくりくる。予想するよりとても優しく、その場所に生きるそれぞれの人に寄り添う、心地よい旅行記だった。この場所で山本さんの目を通して、一緒に美しい風景に心打たれたり、職人技に釘付けになったり、子供たちに翻弄されながら友達になったり、結婚式で幸せな時間を共有したりするのはとても良い時間だった。小さな旅を繰り返すように読める、短編集のようにも読めた。私の休日の小さな旅。 作者の山本高樹さんは友人でもある。知り合ったのは私のお店の取材に来てくれたのがきっかけで、後にも先にもあれ以上に誠実で長時間(笑)な取材と素晴らしい記事を書いてくれたライターさんはいない。そのあと「僕がリトスタの本を作ります」と言ってくれて、企画編集取材ライディングと大仕事をしてくれ、「リトルスターレストランのつくりかた」の本を一緒に作った。笑ったり真剣に話し合ったり少々揉めたりして、私たちはやっぱり友達になった気がする。悩み相談乗ってあげたこともある(ふふふ)。 それでも私は、一貫して友達だからと言ってやたらに褒めたり薦めたりする文化は大嫌いなので、誉めたいものしか褒めない。私をよく知る人は、だから私の褒め言葉は、本当だと知っている。 この本は、素敵な本です。

休みの日はグッタリとしていて、なかなか本を読む元気がない。仕事のための料理本を読み漁るのにも忙しいし、平日にできない家事も溜まる。それでも、私は大の読書好きだ。小さな時間を積み上げては、本を読む。

「インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間」は半年かかって読了した。旅行記なのだが、ラダックの日常を切り取った日記のような趣もある。日記文学というジャンルがあるけれど、人生が旅だとすれば、日常と旅が融合されたこの感じがしっくりくる。予想するよりとても優しく、その場所に生きるそれぞれの人に寄り添う、心地よい旅行記だった。この場所で山本さんの目を通して、一緒に美しい風景に心打たれたり、職人技に釘付けになったり、子供たちに翻弄されながら友達になったり、結婚式で幸せな時間を共有したりするのはとても良い時間だった。小さな旅を繰り返すように読める、短編集のようにも読めた。私の休日の小さな旅。

作者の山本高樹さんは友人でもある。知り合ったのは私のお店の取材に来てくれたのがきっかけで、後にも先にもあれ以上に誠実で長時間(笑)な取材と素晴らしい記事を書いてくれたライターさんはいない。そのあと「僕がリトスタの本を作ります」と言ってくれて、企画編集取材ライディングと大仕事をしてくれ、「リトルスターレストランのつくりかた」の本を一緒に作った。笑ったり真剣に話し合ったり少々揉めたりして、私たちはやっぱり友達になった気がする。悩み相談乗ってあげたこともある(ふふふ)。
それでも私は、一貫して友達だからと言ってやたらに褒めたり薦めたりする文化は大嫌いなので、誉めたいものしか褒めない。私をよく知る人は、だから私の褒め言葉は、本当だと知っている。

この本は、素敵な本です。

休みの日はグッタリとしていて、なかなか本を読む元気がない。仕事のための料理本を読み漁るのにも忙しいし、平日にできない家事も溜まる。それでも、私は大の読書好きだ。小さな時間を積み上げては、本を読む。

「インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間」は半年かかって読了した。旅行記なのだが、ラダックの日常を切り取った日記のような趣もある。日記文学というジャンルがあるけれど、人生が旅だとすれば、日常と旅が融合されたこの感じがしっくりくる。予想するよりとても優しく、その場所に生きるそれぞれの人に寄り添う、心地よい旅行記だった。この場所で山本さんの目を通して、一緒に美しい風景に心打たれたり、職人技に釘付けになったり、子供たちに翻弄されながら友達になったり、結婚式で幸せな時間を共有したりするのはとても良い時間だった。小さな旅を繰り返すように読める、短編集のようにも読めた。私の休日の小さな旅。

作者の山本高樹さんは友人でもある。知り合ったのは私のお店の取材に来てくれたのがきっかけで、後にも先にもあれ以上に誠実で長時間(笑)な取材と素晴らしい記事を書いてくれたライターさんはいない。そのあと「僕がリトスタの本を作ります」と言ってくれて、企画編集取材ライディングと大仕事をしてくれ、「リトルスターレストランのつくりかた」の本を一緒に作った。笑ったり真剣に話し合ったり少々揉めたりして、私たちはやっぱり友達になった気がする。悩み相談乗ってあげたこともある(ふふふ)。
それでも私は、一貫して友達だからと言ってやたらに褒めたり薦めたりする文化は大嫌いなので、誉めたいものしか褒めない。私をよく知る人は、だから私の褒め言葉は、本当だと知っている。

この本は、素敵な本です。

この記事を書いた人

asami_miyazaki